2008年10月03日

施設名入りで癌治療データを公表 − 生存率に開きも

10月3日、猿木信裕群馬県立がんセンター手術部長が主任研究者を務める厚生労働省研究班は、癌専門病院などでつくる「全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)」加盟施設の一部について施設別に、胃、肺、乳、大腸、子宮頸の計5種類の癌で治療5年後の生存率を集計し、インターネットで公表しました。内19施設は実名入りのようです。

基準が統一されていない「病院ランキング」情報が氾濫する中、一定の基準に基づいたデータで情報公開を進める一方、施設側や行政に信頼できるデータ蓄積の重要性を訴える狙いもある。と言うことのようです。

研究班は、1999年と2000年の2年間に、初めて入院治療を受けた患者について全がん協の26施設からデータ提供を受け、

 1.症例数が100以上
 2.生死を把握できた追跡率が90%以上

などの基準を満たした施設の生存率を求めました。

算出できた施設数は胃癌20、肺癌21、乳癌18、大腸癌17、子宮頸癌8で、それぞれ1〜4施設が施設名公表に同意しなかった模様。

肺癌で51.5〜21.9%、胃癌で81.6〜55.8%など、施設により生存率が20ポイント以上開く例もありましたが、研究班は、生存率は患者の重症度に大きく左右される上、現在のデータ精度には限界があるとして「安易に生存率だけ比較しないで」と求めています。

公表データは、最も早期の1期から、進行した4期までの病期別生存率や症例数のほか手術率、早期患者が多いか重症患者が多いかを示す1期・4期比などを含みます。

生存率の差が最大だった肺癌では、大阪府立成人病センター(51.5%)と群馬県立がんセンター(21.9%)は29・6ポイントの差だったが、手術率も59.6%対28.9%と違いが大きく、群馬は手術できない重症患者が多かったことが窺えるそうです。

研究班の猿木部長は、「生存率は施設の優劣を示すものではない。これで治療先を選ぶのではなく、医師と話し合う資料にして欲しい」と話しています。

参考URL http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/index.html


名称を公表した19施設と癌の種類

 ・北海道がんセンター                             肺、乳
 ・宮城県立がんセンター                  胃、肺、乳、大腸
 ・山形県立中央病院                        胃、肺、      大腸
 ・茨城県立中央病院                        胃、             大腸
 ・栃木県立がんセンター                  胃、肺、乳、大腸
 ・群馬県立がんセンター                  胃、肺、乳、大腸、子宮頸
 ・埼玉県立がんセンター                  胃、肺、乳、大腸
 ・千葉県がんセンター                      胃、肺、乳、大腸
 ・国立がんセンター中央病院          胃、肺、乳、大腸、子宮頸
 ・神奈川県立がんセンター              胃、肺、乳、大腸、子宮頸
 ・新潟県立がんセンター新潟病院  胃、肺、乳、大腸
 ・愛知県がんセンター                      胃、肺、乳
 ・福井県立病院                                胃、肺、乳、大腸
 ・大阪府立成人病センター              胃、肺、乳、大腸
 ・兵庫県立がんセンター                  胃、肺、乳、大腸、子宮頸
 ・呉医療センター                                     肺、乳、大腸
 ・山口県立総合医療センター                 肺
 ・四国がんセンター                          胃、肺、乳、大腸、子宮頸
 ・九州がんセンター                          胃、肺、乳、大腸、子宮頸


関連記事:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081003-00000508-san-soci

posted by ほうし at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://meblog.jp/tb/1257844

この記事へのトラックバック