2009年10月27日

新型インフルエンザ感染死増加 − 元気な幼児が急変

★親が直ぐに病院に連れて行くべき兆候

 ・インフルエンザ脳症と脳炎は、呼び掛けても反応しないなど意識障害の症状が出たら危険。
 ・ウイルス性肺炎は、息が長く続かず会話が途切れる、子供が「息苦しい、胸が痛い」と訴える。

などです。


★子供に何が起きているのか

幼い子供の新型インフルエンザ感染死が増えています。一体何が起きているのでしょうか。

10月26日迄に、10歳未満の子供が新型インフルエンザ感染により死亡したのは全国で6人。その内5人には喘息などの基礎疾患はありませんでした。
厚生労働省の纏めでは7月28日から10月13日までの新型インフルエンザによる入院患者は2146人。10歳未満は約6割の1234人に上りました。

東京都、3件の死亡例

男児(5)は、10月2日朝発熱し、診療所で風邪と診断された。3日午前中に熱は40度に。タミフルを飲んだが、夕方に嘔吐、意識が朦朧とし白目を剥いた状態となり、午後4時過ぎに病院に搬送された。「お腹の動きが悪い」との記載が残り、タミフルが吸収されなかった可能性もある。同日夜には多臓器不全に陥り、6日午後8時前に死亡した。

男児(4)は10月4日夜39.9度の発熱。翌朝A型陽性が判明した。帰宅途中に痙攣し、病院でタミフルを投与。だが6日早朝、意識障害から呼吸停止。13日に死亡した。

男児(3)は10月19日に38度の熱を出し、医療機関で風邪と診断された。20日、熱が39.6度に上昇、午前9時過ぎに再受診。インフルエンザA型陽性で、昼前にタミフルを1回飲んだ。自宅ではアイスクリームを食べるなど比較的元気だったが、午後5時過ぎに嘔吐していたのを発見された。呼び掛けに反応がなく救急搬送された。異変に気づいて30分で病院に着いた時には心肺停止状態。午後6時50分に死亡した。

兵庫県、1件の死亡例

西宮市の女児(8)は10月11日に微熱、12日朝に38.8度に上昇した。同日午後5時には意識障害がみられ、同市の病院に運ばれたが、全身状態が悪く、薬も飲めなかった。同日午後9時40分、神戸市の医療機関に転送された時にはショック状態に。直接の死因は多臓器不全と記載されたが、脳炎を疑われるケースだった。

神奈川県、1件の死亡例

横浜市の男児(5)はウイルスが肺で増殖したウイルス性の重症肺炎で15日に死亡した。12日に発熱、13日にタミフルを飲んでいた。

東京都福祉保健局の大井洋参事は「3例とも重症化や死亡までの経過が早く、治療で他に何かできたという選択肢は少ないのではないか」と話しています。


★幼いと言う事自体が危険

季節性インフルエンザに罹患した経験が少ない子供は、大人より新型インフルエンザに感染しやすく、重症化しやすいようです。

東京慈恵会医科大の浦島充佳准教授は「オーストラリアやニュージーランドでも、5歳未満の子供の死亡率が最も高かった。小さい子供は体力が無い。幼いと言う事自体が基礎疾患を持っているのと同じ位危険だ」と話します。

新型インフルエンザの病状は

 (1)タミフル投与のタイミング
 (2)本人の体力
 (3)侵入したウイルス量

などで変わります。

新型インフルエンザは発症から12時間で感染が判明し、48時間以内にタミフルを投与すれば重症化を防げるとされていましたが、死亡例ではタミフルを飲んだ時には手遅れのケースもありました。

浦島准教授に拠れば、「小児科医の間には、新型インフルエンザが疑われたら、感染判明を待たずにタミフルを投与するという方針が広まりつつある」と言います。

更に、日本ウイルス学会は、重症化率が高い小学生へのワクチン接種時期の前倒しを検討すべきだと提言しました。

 

新型インフルエンザ感染による10歳未満の死亡例
年齢性別発生場所死亡日死因
5歳東京都10月6日急性脳炎
4歳東京都10月13日急性脳炎
8歳兵庫県10月14日多臓器不全
(脳炎の疑いあり)
5歳神奈川県10月15日重症肺炎
急性心筋炎
3歳東京都10月20日現段階では不明

  毎日新聞 10月26日現在


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00000012-maip-soci

posted by ほうし at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 新型インフルエンザ
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