2008年04月07日

環境に優しい風力発電? − 景観、騒音、コストなど問題頻出

二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを排出しないので、「地球環境に優しい」とされてきた風力発電ですが、ここにきて風車による景観への悪影響や騒音などの問題が表面化してきた模様です。

現在、日本でも地球温暖化と原油高問題の高まりを受け、1000基を超える風車が各地で稼働しているそうですが、電力会社への売電価格が低迷気味で投資回収の実現も不透明となり、風力発電事業者の新設意欲にブレーキがかかってきたようです。

風力発電の急伸は、風力や太陽光などで発電した電気の導入を電力会社などに義務づける「RPS制度」が2003年から始まったことが大きな要因で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、全国の風力発電施設は2007年3月末で1314基(総容量約149万1000キロワット)となり、03年度末からわずか3年で施設数は倍増したことになります。

しかし、最近ビジネスの成否に直結する入札による売電価格の相場が下落したそうで、当初は1キロワット当たり11円台でしたが、今では9〜8円台に落ち込みました。

来年夏の運転開始に向けて工事が進む島根県出雲市の「新出雲風力発電所」では、日本で初めて出力3000キロワットの欧州製大型風車を導入し宍道湖の西岸部に26基の設置を見込み、総出力7万8000キロワットは国内最大規模だそうですが、計画段階で「大きな風車は夕日が美しい宍道湖の景観にマイナス」と東岸部の松江市などからクレームがつき、風車タワーを低くする設計変更などに追われました。

また、愛媛県伊方町では「騒音で夜眠れない」との住民からの苦情で一部の風車は夜間運転を見合わせています。

台風や落雷などによる風車被災も各地で発生しており、ビジネスのリスクも高まってきているようです。


地球温暖化が叫ばれて久しいですが、「環境コスト」を何処が(誰が)負担するのかなど、まだまだ問題山積みのようです。

関連記事:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080407-00000906-san-soci

posted by ほうし at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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